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zoom RSS 平成20年度 競走馬に関する調査研究発表会

<<   作成日時 : 2008/12/28 01:44   >>

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今月の1日に行われた「競走馬に関する調査研究発表会」のまとめをしておきたいと思います。

なんといってもこの翌々日に骨折をしてしまったため、若干この時期を思い出すとブルーになる部分も含めて遅くなってしまいましたが、せっかく勉強してきたので記録に残しておかないといけませんね。

JRAが主催し、基本的にはJRAの獣医師や装蹄師がこの1年間でさまざまな分野に関して研究してきたことを発表する催しです。競走馬に携わる獣医師の方は北海道からも多数お見えになりますし、調教師や調教師を目指す調教助手など厩舎関係者も多数来場します。今回は第50回記念大会だったこともあり、会場も大きいものになっていた(はず)のですが、入りきらないほどの状態でした。また記念大会として、「トップアスリートとしての競走馬」というシンポジウムが行われ、人の陸上競技で有名な川本和久福島大学陸上部監督が参加してくださいました。

一般講演での注目

・運動生理学的データを用いての競走馬のコンディション判定を行う中で、有酸素能力の指標となるデータが競走条件の高いもので高い数値を示すこと、その差は3歳よりも古馬でより開いていくことが示されました。これは、有酸素能力が高いことがより高いパフォーマンスを発揮するための必要条件であること、また3歳から4歳にかけて有酸素能力が向上した馬が高い条件に上がれることを示唆しているということです。
 と、まあここまではおよそ想像のつくことの追確認ではあるのですが、有意差の認められるデータではないようですが高齢馬で最大心拍数が下がるようなデータがあったそうです。競走成績と絡めたデータの蓄積がなされれば、抹消するしないの指標になるのではないかということで、今後に期待のかかる発表でした。

・馬場の題材ではニューポリトラックについて数題の発表がありました。基本的な流れでは「ニューポリトラックは非常に安全で、しかも言われているほど負荷の低いものではない。」という結論ありき、的な発表だったと思います。しかしその出てきたデータを客観的に見る限り、坂路の負荷の高さとウッドチップコースの安全性を改めて確認した結果だった印象です。美浦トレセンでニューポリトラックが開場してからまだ1年です。早急な結論を望むよりも、管理者、利用者がより意見を出し合って、より良い馬場にしていくことが必要だと思います。

・蟻洞という馬の蹄の病気は、蹄壁内に空洞ができる病気なのですが、この空洞が大きくなると運動に影響を及ぼしかねません。その大きくなる原因は一般的に真菌感染とされ「ウマのミズムシ」ともいわれます。治療薬としてもまさにラミシール(人のミズムシ薬)が使われています。ところが、今回の発表では細菌感染の症例が紹介されました。これにより治療指針として、まず病変部の括削、焼烙を行い、よくならない場合には原因菌の同定を行う必要があるとのことでした。確かに非常に難治性な蟻洞を見かけることもありましたが、こういうことが必要だったのかもしれません。

シンポジウムでの注目

川本監督のお話は実績とともに講演にも慣れていらっしゃるようで、とにかく非常に楽しく面白いお話でした。

・とにかくその選手ここの能力や性格などの個性を把握してトレーニングを組み立てているようです。全力疾走後の乳酸値でタイプ分けしたり、遺伝子での適正のタイプ分けまでしているようです。監督は特に女性選手で実績を残していますが、年齢による女性の体やメンタルの変化もよく理解した上でトレーニングしていくからなのですね。
 日本の競走馬の調教の主流として、ヨーロッパスタイルを元とした集団調教を基本に行われています。馬という動物種の集団性という点は無視できないのですが、もうちょっと個々の馬に応じて細かくトレーニングメニューを組む必要もあるのかもしれないと考えさせられました。集団調教があまり用いられないアメリカで、時として恐ろしく強い馬が出てくるところも関係しているかもしれません。

・中距離走で重要視するミドルパワーというものを鍛えるために、若干負荷を抑えたもの(全力の8割くらい)を多くやることにより能力の器を広げる、そして全力走の反復でグリコーゲンを使い切る、というトレーニングをするそうです。使い切る、という考えは競走馬についてはリスクが高く感じられますが、競走もトレーニングの一環と考えてメニューに組み入れる方法もあるのではないかと考えます。

・400m走で有酸素パワーが40%、無酸素パワーが60%用いられるということから、練習のうちからこの配分比をイメージするそうです。やはり結局レースで結果を出す必要があるのですから、レースに直結するトレーニングを意識する必要があると思います。

・アミノ酸(商品名としてアミノバリューだといってしまってましたが)をとりながら練習している、ということで、競走馬でもトレーニングの前、中、後、と給与してみたら、とのことでした。

・エネルギーが主テーマなのでこのような話ではあるが、実際には走行フォームに関してより重要視されているようです。「2時間で足が速くなる」なんて本をお書きになるくらいだから、そうですよね。馬もやはり重要です。

・レースに向けては、直前はスピードトレーニングをするが量が少ないと体調が上がりすぎるので、量を減らさないことが大事だということです。またコンディショニングには休みと強い刺激が必要だということで、強い刺激とは競馬で言う追切にあたるようですね。

ちょっとだらだらとして決してまとめという感じではないですが、自分がトレーニング法で悩んだときに見られるようにしておきたいこともあって書かせていただきました。

さて、明日はいよいよ有馬記念ですね。1番人気はまさにミドルパワーのかたまりの様な牝馬ダイワスカーレットです。この馬の強さは周知の通りではあるのですが、一つだけ、意外な盲点ですが結構不利な外枠をひいたところが気になります。過去5年外枠で2着までにきたのは少頭数とも言える12頭立てで大外枠だったシンボリクリスエスだけです。スタートからどう内の馬を捌いてどの位置取りにつけるのか、安藤勝己騎手の手綱捌きに注目してみたいと思います。



2時間で足が速くなる!―日本記録を量産する新走法 ポン・ピュン・ランの秘密
ダイヤモンド社
川本 和久

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
早く治してがんばって!応援してます。
かまじぃ
2008/12/30 08:19
かまじぃ さん
初コメントとともに、応援ありがとうございます。経過も順調なので、焦らずリハビリ頑張ります。
おぜきんぐ
2008/12/30 21:46

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